同一労働同一賃金によって、労働者はどういった影響を受けるのでしょうか。
もともと、同一労働同一賃金は非正規雇用者向けの施策なので、非正規雇用者にとってはメリットが大きく得られる可能性があります。
また、正規雇用者にも何らかの影響が発生します。
雇用者が同一労働同一賃金によって受ける影響をみてみましょう。
正規雇用者の場合
正規雇用者が受ける影響としては、企業の経営方針によって左右されます。
例えば、正規雇用と非正規雇用で理不尽な待遇格差がなければほぼ影響はありませんが、雇用形態で待遇に違いがあった場合、その均等化によって月の給料や待遇内容が変化する可能性があります。
具体的にいえば、給料が下がる可能性があるということです。
反対に、きちんと成績を残し、会社の業績に貢献すればより高待遇になるチャンスも増えます。
よって、よくも悪くも実力で評価が決まりやすい会社になることが多いです。
向上心があるのであれば、同一労働賃金はより出世できるチャンスをつかみやすいと言えるでしょう。
非正規雇用者の場合
非正規雇用者は同一労働同一賃金によるメリットを最も得られやすいと言えるでしょう。
もし、現在の職場で理不尽な格差待遇を受けている場合、そういった格差がなくなるので給料アップに繋がります。
それによって家庭に余裕ができ、勉强できる時間が作りやすくなります。
そして資格を取得することによるキャリアアップも狙えます。
もちろん、リスクもあります。
確かに待遇格差はなくなるかもしれませんが、企業側が人件費を払えないと判断した場合、非正規雇用者との契約を打ち切る可能性があります。
その結果、職を失う可能性もあります。
必ずしもメリットだけではないのです。